避難器具のリニューアル提案

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いざというときに安全に避難するための避難器具リニューアル

火災や地震が発生したときに安全に避難するためには、特別非常階段などの避難施設を利用することが一般的ですが、火災発見が遅れたり煙が充満したりした場合に備えて、マンションやビルなどの建物は2方向の避難経路を確保しなければいけません。そのために設置されているのが、避難はしご緩降機といった避難器具です。通常時使用しないものだけに老朽化や破損していることも多く、点検やリニューアルの必要性が高い消防用設備のひとつです。

避難器具とは?

避難器具は火災発生時に使用される器具であり、火災に気付くのに遅れたり、煙などで階段が使用できなったりした際の「命綱」となるものです。本来、建物には特別非常階段などの避難施設を設置することで、「2方向の避難経路」が確保されていなければならないのですが、建物によっては構造上それができないケースもあります。そういった建物の場合は、避難器具や避難設備を設置が欠かせません。

避難器具の種類

避難器具には、次のような種類があります。

避難はしご
金属製避難はしご

固定はしご、立てかけはしご、つり下げはしご(ハッチ用)

金属製以外の避難はしご

固定はしご、立てかけはしご、つり下げはしご

緩降機
固定式

一人用、多人数用

可搬式

一人用、多人数用

救助袋

斜降式、垂直式

滑り台

直線式とらせん式、曲線式

避難用タラップ

固定式、半固定式

避難橋
固定式

 

移動式

転倒式、回転式、滑り出し式

避難ロープ
すべり棒

「2方向の避難経路」を確保するための器具一例

避難ハッチ

避難器具用ハッチはバルコニーに埋設し、避難はしごなどとともに使用します。最も多いのは共同住宅に設置されるケース。避難ハッチなどの避難器具は、有事の際には滞りなく機能しなければなりません。鉄製のものが大半である平成4年以前に作られた避難ハッチは、現在ではサビや腐食で使えなくなってしまっていることほとんど。そのため、点検やリニューアルが急務となります。

改修工事・点検が必要だった事例~避難ハッチの腐食による事故~

ベランダに設置してから10年以上が経過した避難器具用ハッチが腐食していたことを知らず、そのハッチの上に乗った子供が下階へ落下して大ケガを負った。

緩降機

緩降機(かんこうき)は、使用者が他人の力に頼ることなく、自動でスピードを調整して降下することができる避難器具です。多人数用も法令上は許可されていますが、一人用がほとんど。防火対象物によっても変わってきますが、法令では10階でも設置可能。しかし、現実には恐怖感からあまりに高い階での使用は難しく、一般的には2~5階の建物に設置されます。

改修工事・点検が必要だった事例~緩降機のベルト破損による転落事故~

避難器具を取り扱う販売店で緩降機の点検を行っていた際、降下テストを実施した。まず当該防火対象物の関係者が降下し、続いて最初に降下したベルトを使用して点検業者の社員が降下。続いて3人目の社員が降下している途中でベルトが切れて道路に転落。重傷を負った。床を清掃するための薬剤がベルトの劣化の原因になったと考えられる。

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